孤立無援の星

手紙を書いた人へ


こんにちは、手紙を読みました。『門』ってなんですか? 妙な魔術なら知りたいです。困ってます。********@gmail.com


手紙を読んで、多分俺はあなたの言う孤立無援の星ではないと思いました。付き合いの長い友人が二人いるからです。
でも、じゃあその友人たちも俺がいるから孤立無援の星じゃないのかと考えると正直よく分かりません。
俺はあいつらがいることで、世界や人間がどうしようもなくても「まあいいか」と思えていたけど、あいつらはそうじゃないみたいだから、孤立無援の星な気持ちなんだと思います。
そう考えると、俺も孤立無援の星な気持ちではないだけで、実際は多分孤立無援の星なんだと思うし、みんなそうなんじゃないですかね。

俺は宗教法人の教祖をしてたのですが、教祖をするのと絵を発表するのは少し似てるのかもしれないと思いました。
星そのものじゃなく発する光だけが多くの人から見られていて、燃える星そのものはたいして見られてないし、こちらからは自分を見ている相手もよく見えないようなところがです。
星の光は遠くまで届いて多くの人に見てもらえるかもしれないけど、その光だけを見てもらっている間は、孤立無援の星じゃない気持ちになるのは難しいんだと思います。
もちろん多くの人に光を見てもらうことで、中には側に来ていてくれたんだなと思える人に出会えることもあると思います。
(裏面につづく)


俺は別にもう光らなくてもいいかなって感じです。
友人たちも光ってたから俺を見つけてくれたんだと思うけど、多分俺はそれで十分だったのに、そうと分かるのが遅かったみたいです。
でも手遅れじゃないと俺がずっと思っていれば、手遅れじゃないんじゃないかと思ってます。諦めたら試合終了なら諦めなければ試合は終わってないってことですよね。

あなたもいつか孤立無援の星じゃない気持ちになれたらいいですね。俺もいつか友人たちがそうじゃない気持ちになってほしいと思います。それでは。